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経済学科

経済学科

 学部創設以来の伝統をもつ本学科は、国際化・情報化・市場化の進展に伴い複雑多様化する現代経済を理論的・実証的・数量的に解明し、直面する諸課題に対して、国際的視野と科学的視点から、実行可能な政策を提言できる人材育成を目標としている。このような本学科の教育目標を達成するために、経済学分野の専門基礎科目を「学科基礎科目」としておくとともに、さらに専門分野の自覚と卒業後の進路選択を支援するため、「経済理論履修モデル」、「政策・制度履修モデル」、「統計履修モデル」の3つの履修モデルを用意する。「経済理論履修モデル」はミクロとマクロの視点から市場経済を適切に把握し、暮らしと経済に関わる諸問題を発見・分析する論理的思考能力を養成する。「政策・制度履修モデル」は市場経済の有効性と限界とを見極め、幾重にも折り重なる経済社会の全体像を視野に入れながら、政策分析能力および政策立案能力を養成する。「統計履修モデル」はビッグデータ時代に応え、統計分析の数理的方法と応用力を高めるカリキュラムを提供し、情報化社会に必要とされる経済統計データ分析と高い情報処理能力を養成する。

(1) 経済理論履修モデル
 経済理論の経済政策や経営学との関係は、物理学の工学との関係、生物学の薬学との関係に類似している。経済理論履修モデルは、経済学にとって基本問題とは何かを習得した上で私たちの暮らしと経済に関わる応用問題に取り組む論理的思考能力を養成する。学生は1・2年次で「ミクロ経済学」、「マクロ経済学」および「政治経済学」など、政策・制度に補完された現実の市場経済に通底する原理を体系的に学習した後、3年以降で「数理経済学」など中級レベルの経済学の理論を履修する。これによって、私たちの暮らしと経済に関わる諸問題を経済学的に把握・分析する問題発見能力と企画分析能力を磨き、大学院進学や公務員試験で必要とされるレベルの能力とスキルを修得する。この履修モデルを選択する学生には、検定試験・資格試験等に向けた自主的な勉強会を開催し、志望進路の実現に向けて切磋琢磨することを奨励する。

(2) 政策・制度履修モデル
 財・サービスの交換と取引は私たちの生活のありようを根底において規定している。そして私たちの生活と市場経済との調和的な両立を保証しているのは、なによりも市場経済への私たちの意識的な働きかけである。政策という人間の側からの主体的な営為を問い直す意味と意義はここにある。市場という取引の論理をどのような枠組みのなかで、どのように活用するかは、そこに生活する人間の歴史的な存在と人々の伝統に根ざした知恵とに左右されている。こうした知恵あるいはルールを具体的な姿に表現したものが制度といわれるものである。金融制度、財政制度、貿易制度、労働市場制度、社会保障制度、などである。そしてこれらの諸制度はじつは相互に絡み合い影響しあっている。それゆえ現実の市場経済は幾重にも折り重なった諸政策や無数に張り巡らされた諸制度のフィルターをとおしてはじめて機能している。この政策・制度履修モデルはなによりもまず市場経済の有効性と限界とを冷静に見極めるバランスの取れた現実感覚を養成する。それにもとづいて、各領域の制度とルールを全体の構図を視野に入れつつ設計しうる能力、すなわち政策分析能力および政策立案能力の修得を目指す。こうした能力はあらゆる分野の職業において、とりわけ企画立案、政策立案、調査・管理といった仕事に携わるうえで不可欠な要素であるといってよく、そうした方面への進路を考える者には格好の履修モデルとなる。

(3) 統計履修モデル
 今日の情報化社会においては、統計データに触れる機会が格段に高まっており、経済活動のみならず、社会生活を行う上でも重要性が増加しつつある。くわえて、大学卒業後、どのような職業に就くにしても、社会の様々な問題を適切に把握するためには、データに対する正しい理解と知識に基づいた分析能力が不可欠である。そのために、本学部においては統計履修モデルとして、授業・演習等においてパソコンを積極的に活用し、情報化社会に必要な統計データ処理と分析能力を身に付けるためのカリキュラムを提供している。具体的には1年次に「統計学入門」、「統計学」といったデータ分析の基礎を学習する。2年次にはデータ処理と分析能力の向上を目指すと共に、「計量経済学」の数理的手法を基礎とし、データの重要性を認識し、適切な入手方法、処理方法、結果の読み方を修得する。3年次以降はより専門的授業を受講するとともに演習に所属し、少人数によるゼミナール教育により、情報化社会に必要なデータ処理と分析能力を醸成する。この履修モデルの教育目標は、理論的な学問的知識の修得のみでなく、情報処理能力と融合させることで、データに基づいて問題を実証的に分析・判断できる人材の育成である。