Studentenleben(学生生活)
長澤あい
1999年3月に、ドイツへの第2回交換留学生としてヘッセン州ヴィースバーデンに参りました長澤あいが一年間に及ぶ現地での留学生活を写真と共にお伝え致します。
ヴィースバーデン大学 経済学部校舎
Schmalenbachhaus
Fachhochschule Wiesbaden
Fachbereich Wirtschaft
学生寮(Studentenwohnhein)
経済学部校舎から徒歩約15分のところ、また大学本館からは徒歩約3分のところにあります。 二人の共同生活となります。しかし、個室がそれぞれ与えられ、キッチン、バス、トイレはそ の二人で共有します。個室には、机、いす、ベッド、本棚、たんす、引出しなどが備え付けら れています。電話の接続もできます。また、暖房(Heizung)も各部屋にあります。一階(Erdg.) には、カフェ、トレーニングルームがあります。洗濯は、地下にある洗濯機、乾燥機を使って することができます。(それぞれ一回3DM かかります。カフェで洗濯用コインを買い、その コインを入れると動作するようになっています。)
寮費 | 510DM |
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敷金 | 860DM |
水道・電気代 | 約40DM/2ヶ月(差額は後でまとめて請求されます。) |
[1999年の金額です]
キッチン
冷蔵庫はありますが冷凍庫がありません。 食器類などはないので自分で準備(なべ、オーブンも)。
バス&トイレ
個室
個室
個室
窓から見える風景
春
桜が咲きます
窓から見える風景
冬
数日間、積もりました
授業開始(Vorlesungsbeginn)
ドイツ語集中講義
授業開始前の約2週間、Wiesbaden大学で勉強する留学生のためのドイツ語集中講義が開かれます。 ここでは、文法、読解、作文、会話などの一般的な学習と、実際の授業に備えて経済の専門的な語彙についても少し勉強します。 簡単なプレゼンテーションをしたり、ディスカッションの時間もあります。
この集中講義で、自分のドイツ語力を判断し、必要であると思えば授業が始まってからもしばらく個人的に語学学校などに通うことをおすすめします。 集中講義の担当の先生も親切に相談にのってくれます。 市民大学(Volkshochschule)でのドイツ語講座は、一クラスの人数は多いですが(10〜15人)、授業料は安く、ゲーテの試験勉強にもつなげることが出 来ます。 私が参加したクラスは、3ヶ月コースで一日約4時間の授業で、からだ全体を使った楽しい勉強でした。学生寮から徒歩で約20分のところです。
始めのうちは大変だと感じる場合があるかもしれませんが、講義の担当の先生も一人一人のドイツ語レベルを考慮して、授業を進めてくれます。 また、他の留学生との親睦を深めるためにも是非参加することをおすすめします。
午後は、学校案内や諸手続きなど大学のプログラムもありますが、時間があれば街の中を少し散策しておくとよいでしょう。
授業
大学では、授業科目の登録はありません。最初の授業が始まるまでに、図書館で時間割が載っている冊子(1DM)を販売しているので、それを買って自分で時間割をたてておきます。 図書館には、教官の講義ノートを置いてあります。 期末試験を受けるときには、事前に申し込みをしなければなりません。
- Englisch
経済・経営学の基礎概念(マクロ経済学、ミクロ経済学、会計学原理、経営学原理など)を英語で学びます。 したがって、授業は英語で進められます。より高度な英語の文法、読解、作文、表現力を身につけることも目的としています。 - Wirtschaftsenglisch
ビジネス英語を学びます。 英語による授業です。 初歩クラスから始めると、自己紹介の仕方から始まり、ビジネスに必要な語彙、表現方法を文法の復習を兼ねて学んでいきます。 - Deutsch für Ausländer
ドイツ語集中講義にひき続き、留学生のためのドイツ語講義です。 - Internationale Wirtschaftsbeziehungen
国際関係(国際収支、国際経済、経済成長、外国為替、外貨政策、国際貿易、そして発展途上国問題など)について学びます。 今回は、後半の授業をプレゼンテーションの時間にし、受講者が一人一つの国を担当し、その国に関して発表していきました。
交通機関
便利なSemesterticket
Semesterticket は、毎ゼメスターごとに大学から発行されるもので、これを持っていれば、Wiesbaden と Mainz 市内のバスは無料で乗車することができます。 また、Hassen 州内と Mainz への普通列車に乗るときにも無料になります。 ただし、Kassel へ行きたい場合には、いくらか運賃を支払わなければならないようです。 この Semesterticket は、次のゼメスターが始まるまでに更新しなければなりません。 約150DMで Semesterticket を取得することができます。 申し込み期間に遅れたり、紛失してそれを証明するものがなければ、25DM余分にしはらわなければなりません。 留学生は、最初の入学手続きのときに申し込みをすることになると思います。 また、Semesterticket は、学生証(身分証明)として使うことができます。
バスに乗車するとき、昼間はどの入り口から乗車しても平気ですが、夜8時を過ぎると 必ず前から乗車して、運転手に Ticket を提示しなければなりません。
便利なBahn Card
BahnCard は DB(Deutsche Bahn) が発行しているカードで、これを持っていればドイツ国内のどこへ行くにも列車の乗車券が半額になります。 ですから、列車で Hessen 州を出てどこかへ出かけたいときには、窓口で Semesterticket と BahnCard を提示すれば最も安く乗車券が替えます。 BahnCard は、一年間有効で申し込み時に130DM必要です。DBのマークのある旅行会社などでも申し込みができます。
Wochenendeticket
Wochenendeticket は、週末のみに使うことができます。 一枚35DMで、その日一日普通列車に乗り放題です。 またその券一枚を5人まで利用することができます。 つまり、5人で出かけるならば、一人7DMの負担で乗り放題できるわけです。
留学生のためのプログラム
Wiesbaden大学の経済学部にはISIという留学生をサポートする組織があり、経済学部の校舎内にその事務所を設置しています。 留学生にとって困難な諸手続きの際のサポートから個人的な相談まで、様様な面において大変お世話になりました。 また、Wiesbadenもしくはドイツに慣れ親しむために、たくさんのプログラムも用意されています。 毎月一回開かれるStammtischでは、留学生と現地の学生がKneipe(居酒屋)に集まり飲んだり食べたりしながらお互いに親睦を深めることができます。 それでは、私が参加したプログラムを少し紹介します。
OPEL自動車工場見学
MainzとFrankfurtのほぼ中間に位置するRüsselsheimという町に、このOPEL自動車工場があります。 大変広いので、バスに乗り降りしながら各作業を見て回ります。
ZDF見学
ZDF(Zeites Deutsches Fernsehen)、ドイツ第2テレビの放送局がMainzにあります。 スタジオ内部の構造、スタッフルームでの仕事内容などを聞いて回りました。 屋内だけでなく屋外のスタジオも広々と作られています。
ライン河クルーズ
WiesbadenのBiebrichから、遊覧船に乗って約3時間、St.Goarshausenまでライン河クルーズをしました。 次々に現れる古城を見つけるたびに、みんながカメラのシャッターを押していました。 この日は、残念ながら冷たい風が吹き 荒れ、ずっと外にいることができませんでした。
ワインの試飲会
Eltvilleというライン河沿いにある、ワインで有名な町です。 夏にはワイン祭りも開かれます。 今回は、ここでワインの試飲会が開かれました。 ついでもらったワインを簡単に飲み干していくヨーロッパの学生たちには驚くばかりでした。 食事が済むと、スペインの学生を中心にフラメンコダンスが始まりました。 初めてフラメンコに挑戦しました。 上手下手はともかくとして、踊ることの楽しさを覚えました。
カジノ見学
そのほか、
・Frankfurt証券取引所の見学
・劇場でのバレエ鑑賞
・市内観光
などのプログラムも準備されています。