私のドイツ留学

長澤 あい

 ヴィースバーデン。ここはドイツ、ヘツセン州の州都、そして私が約1年間過ごしてきた街です。ヴィースバーデンは、温泉保養地として知られており、とても落ち着いた雰囲気のある街です。休日にはライン川沿い、近くの公園や森をのんびりと散歩するのも楽しみの一つです。夏は、時間があれば公園の芝生の上に寝転がって読書をしたり、日光浴をして過ごします。冬は、一年の最大イベントともいえるクリスマスが待ち受けており、街へ行くとクリスマス市が建ち並び、ドイツの家庭を訪れると手作りのクッキーやケーキが絶えることなくテーブルに用意されています。

 ヴィースバーデン大学での勉強は、私にとっては大変刺激的なものでした。ドイツの学生の卒業平均年齢は28歳といわれ、日本に比べると幅広い年齢層の学生が学んでいます。一度社会に出て働き、その後大学で勉強する人も珍しくありません。特にこのような学生は目的意識をはっきり持って取り組んでいます。どの授業も活気があり、学生が先生から学ぶだけでなく、先生も学生から学んでいるといった雰囲気です。

 また、様々な国から来た留学生との出会いも大変貴重で忘れがたいものです。お互いの国の情報交換はもちろんのこと、いっしょに勉強したり、観光に出かけたり、パーティへいったり、そこには国境というものがなく、お互いに仲間として過ごしました。普段は、遠い日本から見ていた国々、そして、テレビのニュースなどを見てもあまりピンとこなかった世界の国々が、今では身近に感じられます。また、ドイツで過ごしたことは、日本という国をあらためて意識するよい機会でもありました。そして日本に興味を持っている人が意外に多いことを知り、嬉しく思いました。

 人、食、文化の出入りがいとも簡単になされる陸続きのヨーロッパに住む人達は、私達よりももっと国際的感覚を持っているのではないかと思います。ドイツという1つの国ではあるけれど、実に様々な国籍の人達がいます。外国人である私に、躊躇することなく道を尋ねてくる人も少なくありません。こう考えると、島国の日本はまだまだ孤立的なところがあるように思えますが、だからこそヨーロッパにない日本独特の食や文化が魅力的に感じられるのだと思います。

 この1年間、ドイツで学んだことは、スーツケースに入りきらないほどたくさんあります。大学の先生方、日本語を勉強している人達、留学生、いっしょにドイツ語を勉強した語学学校の仲間やいっしょに汗を流した剣道クラブの仲間、本当に多くの人に出会い、お世話になりました。そして、留学というこのようなすばらしい機会を与えてくださったことに、大変感謝しています。

(1)ヴィースバーデンの市街への散歩 photo01.jpg

(2)留学生とのシュタムティッシュで photo02.jpg

(3)ハイデルベルクで photo03.jpg