ラインマイン応用科学大学
「ラインマイン応用科学大学」Hochschule RheinMain
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- ラインマイン応用科学大学派遣留学生募集要項
- 「交流協定校を訪ねて--ラインマイン大学--」 経済学部教授 高木文夫
- Prof. Dr. Weinberg 集中講義
ラインマイン応用科学大学への留学について
募集要項
応募資格
- 香川大学の正規課程の在籍学生。
(経済学部および経済学研究科または創発科学研究科) - 専攻分野での学習目的が明確で、勉学意欲に富む者。
- 学業成績が優秀である者。
- 応募時点で、すでにドイツ語6単位以上を修得済みの者で、ドイツ語技能検定試験2級以上に合格した者、あるいはこれに相当するドイツ語力を証明する証明書を持つ者。
※応募要件は変更されることがあるので担当部署に確認をすること。
募集人員
5名以下を原則とする
留学期間
3月もしくは9月から1年以内 ※事前に3週間のドイツ語の集中講義あり。
(夏学期)4月~9月(冬学期)10月~翌年3月 ※変更されることがあります。
応募時期
(夏学期)前年度9月~10月頃(冬学期)前年度3月~4月頃 ※変更されることがあります。
留学費用
1学期あたりの必要経費は、セメスター費 約260ユーロ、生活費(寮費含む)約 950ユーロ/月、保険料 約120ユーロ以上/月
(いずれも変更の可能性あり)、その他に渡航費など諸経費が必要となる。
香川大学グローバル人材育成特定基金事業(外国へ留学する学生援助事業)へ応募できます(※)。
※この事業については、所属学部学務係、または国際グループへ問い合せること。
大学本部キャンパス
経済学部校舎
工学系校舎
交流協定校を訪ねて―ラインマイン大学 (2002年)
経済学部教授 高木文夫
本年の初秋、大学間の交流協定締結のためにラインマイン大学を1年9ヶ月ぶりに訪ねました。
ラインマイン大学の本部キャンパスがあるヴィースバーデン市はドイツの空の玄関フランクフルト国際空港からSバーンと呼ばれる近郊電車で30分余りのところにあり、ヘッセン州の首都として、名前に見られるように温泉のある高級保養地として国内外に良く知られた町です。町の北方にタウヌス山地が広がり、また、辺り一帯はラインガウと呼ばれる、ドイツ・ワインの一大産地でもあります。
本学の経済学部とラインマイン大学経済学部は5年前の1997年12月に学部間の交流協定を結び、以来学部学生の相互派遣(5年間で相互に8名ずつ派遣)を中心に交流を重ね、相互理解等大きな成果を挙げてきました*。その間の相互の学部がこの交流によってあげた成果をもとに今回経済学部間以外にも交流が拡大することを期待して、大学間協定への昇格の運びとなったのです。ラインマイン大学には経済学部以外にも工学系、社会科学系、農学系の総計14学部あり、キャンパスもヴィースバーデン市外にも、フランクフルト空港方面の、自動車メーカー、オペルの本社があるリュッセルスハイムと、そことは反対方向の、ブドウ畑に囲まれたガイゼンハイムにあります。
調印式が行われた経済学部はヴィースバーデン市内にありますが、本部キャンパスと別の、より町の中心に近い商店街の一角にあります。本部キャンパスと経済学部の中間に最も新しい学生寮があり、香川大学など、協定校から派遣されてくる学生はここを宿舎としています。徒歩で約15分、バスを使うこともできます。経済学部は従来の建物に加え、新しいモダンな校舎が完成して、より広く、より快適な環境で勉強ができる状態になっています。以前は食堂と図書室は地下にあり、狭い印象を持っていたのですが、今は新しい建物に移り、広々としていました。ラインマイン大学は数多くの交流協定校を持っていますが、日本では他に東北学院(仙台)が大学間協定を結び、学生を交換しています。また、ここに限らず、近年の傾向として、中国との交流が盛んになりつつあり、私たちにとっては新たなライバル出現といったところです。
今回はさらに経済学部及び本部の他にガイゼンハイムの醸造学部・園芸学部のキャンパスを訪れる機会にも恵まれました。ブドウ栽培地域に囲まれたこの農学系の2学部は近接してあり、ブドウ栽培等に関して密接な協力関係にあります。また、醸造学部に入学する学生の中には近隣のワイン醸造農家の子弟が多く、後継者養成の役割も、そして醸造農家に対するアドヴァイザーの役割も果たし、自らの醸造所で生産したワインの販売も行っています。
この5年間経済学部でラインマイン大学経済学部との交流を担当する役をしてきましたが、教職員や学生の間に相手への理解が進んだこと、また色々なことを経験することによって、直接間接に私たちにも影響が及び、私たち自身も変化を遂げつつあることを実感してきました。その中で最も影響を受けているのは柔らかい感受性をもった学生のようです。また、交流の中でさまざまに起こる出来事に戸惑いながらも、交流の担当役がやってこれているのも、「留学して良かった」といってくれる学生の言葉があるからと、今回派遣中の学生と話をしたり、その様子を見て感じたからでしょう。