経済学部ブログ
第19回なえどこ夜教室「はじめてのうるし~香川漆器体験ワークショップ~」を 開催しました!
2015年1月 8日
昨月2014年12月21日(日)、香川漆器の伝統工芸士の方々と連携して漆器づくり体験ワークショップが香川大学で開催されました。香川大学生から社会人まで30名を超える参加者が集まりました。
学生のプロジェクトチーム「地域連携学生委員会なえどこ」が継続して開催している『なえどこ夜教室』は、今回で19回目となりました。なえどこは「地域」
と「働く」というテーマのもと、学生も社会人も気軽に参加できる学べる場として夜教室を続けています。
今回は香川漆器伝統工芸士会長の有岡良員さんを講師に迎え、香川漆器の歴史をはじめ、漆の世界に入ったきっかけなどご自身の人生についての貴重な話も伺いました。
その後、国の指定を受けている香川漆器の伝統技法の一つである彫漆と蒔絵の体験教室を実施しました。
彫漆は、何層にも塗り重ねた色漆の層を刀(ケン)で掘っていくことで、絵模様を掘り浮かべていきます。1番下の色を出すには深く掘り下げなければならないため、体力と根気が必要です。
蒔絵は、表面に漆で絵や文様、文字などを描き、乾かないうちに金や銀などの金属粉を「蒔く」ことで器面に定着させる技法です。こちらも細かい作業となり、集中力が問われるものとなります。しかし、どちらも出来上がった時には大きな達成感があったようでした。 想像以上の漆の美しさに感動している方も多く見受けられました。
ワークショップでは数名の伝統工芸士の方々も来られ、常時優しく教えていただきました。なかには上手く出来なくて困っている参加者の作品の仕上げを進んで引き受ける場面もありました。職人さんというと口数が少なく固いイメージもありますが、もっと教わりたいという思いが込み上げてくるような方ばかりでした。
職人魂は漆器に注がれるだけではなく、その人の生き方にも表れており、本当に尊敬すべき日本の宝だと実感できるイベントとなりました。