経済学部ブログ
東京商工リサーチの出前授業
2024年7月 1日
6月26日、金融政策Ⅰの時間を使って、東京商工リサーチ・高松支社の山本将人さんに出前授業をしていただきました。
東京商工リサーチは、帝国データバンクとともに全国の倒産件数を毎月公表していることで有名な信用調査会社です。
「会社が会社と取引をするとき、相手の会社の情報を知りたいというニーズはなくなることはない」ことに魅力を感じて、長年、会社の調査に携わってこられた山本さんに、「危ない会社」を見分けるときの財務諸表のチェックポイントや、会社が安易にお金を借りることの危険さ、会社は表向き飾ろうとする傾向があるが、大事なのは結局はお金だということなど、「目から鱗」的な話をたくさんしていただきました。
また香川県の会社で、様々な事業を展開している企業事例の紹介や、「信用調査レポート」のサンプルを見せていただきました。そのレポートでは様々な情報を元に会社の偏差値のようなものである「スコア」が示されており、この「スコア」がどのくらいなら取引してもよいかという目安も教えていただきました。
最後に東京商工リサーチが運営するインターネット企業検索サービス「tsr-van2」を使って、学生にこれからの就職先の候補として考えている会社をいくつか挙げてもらい、その場で実際に検索して、その会社が就職先としてどうなのかということを解説していただきました。
この授業を通して受講生は、会社が取引する会社を見誤ると、結局お互いのためにならないこと、経営者は従業員など自社のステークホルダーのために、ときに冷徹に取引相手を見極めなければならないことなど、ビジネスの世界の厳しさをユニークな視点から学ぶことができたと思います。
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