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「経済研究所所蔵塩業資料」がNHK連続テレビ小説「まんぷく」に

2018年11月19日

香川県は古くから塩業で栄えた町がたくさんあります。そのため香川大学経済研究所には「塩業」に関する古い資料が保存されています。
このたび、この塩業資料が「まんぷく」の資料としてお役に立つことが出来ました。

NHKからの依頼のいきさつなどについて、山本裕先生からの報告です。

  ♪♪♪  ♪♪♪  山本先生からの報告 ♪♪♪  ♪♪♪

2018年10月から放送されているNHKの連続テレビ小説「まんぷく」。日清食品創業者である安藤百福氏とその妻の半生をモデルとした作品です。
放送第6週(11月5日~10日)のタイトルは「お塩を作るんですか!?」。第7週(11月12日~17日)のタイトルは「私がなんとかします!」。安藤百福氏が終戦間もない時期、大阪府泉北郡大津町(現・泉大津市)で製塩事業に従事した史実を基に、ドラマが展開されております。

香川大学経済研究所に、NHKドラマのスタッフが取材に訪れたのは今年の8月10日のことでした。戦後、塩の生産に乗り出した「立花萬平」(ドラマの役名。安藤百福氏がモデル)が、大阪の地方専売局に、塩の生産を認めてもらい、「許可状」を発行してもらうというストーリーが描かれます。NHKスタッフからの依頼は、終戦間もない時期の製塩に関する許可状が所蔵されていないか、というものでした。神奈川県小田原市にある、「公益財団法人塩事業センター塩業資料室」にも所蔵されていないことから、私たちのところに連絡が参りました。許可状を発行した側に、許可状が残されていないという事のようでした。

香川大学経済研究所が所蔵する塩業資料は、香川県下の各塩業組合が1972(昭和47)年3月に実施された第四次塩業整備により解散したのに伴い、受け入れたものです。つまり、許可状を下された「生産者」の側に資料が残っていないか、という事でした。

結論から申し上げれば、1946(昭和21)年に発行された製塩事業の許可状はありませんでした(所蔵している資料を提供した生産組合の中で、1946(昭和21)年に塩生産を始めた組合は存在しなかった為)。
ただし、当該期に地方専売局(=香川大学経済研究所が所蔵する資料では、高松地方専売局。ドラマに登場するのは大阪地方専売局)から生産者に下された許可状については、いくつか所蔵しており、スタッフの方に閲覧して頂きました。

   取材対象のひとつとなった資料です。               左記資料が所収された
 高松地方専売局長 発 保証責任東讃塩業組合 宛         「報告申請書類綴(昭和20年7月起)」)と
「塩第1754号 役員選任の件 認可(昭和21年12月9日)」           「まんぷく」台本
(保証責任東讃塩業組合「報告申請書類綴(昭和20年7月起)」
[東讃塩業組合関係史料 資料番号10307]所収資料)


今回の取材によって、戦後直後の混乱期に、地方専売局が生産者に与えた許可状の形態をドラマスタッフが知るという意味で、お役に立てたと思います。

  (参考文献・サイト)
「連続テレビ小説「まんぷく」」(NHKオンライン)
落合功「解題」(香川大学経済研究所「所蔵資料」、「経済研究所所蔵塩業資料目録」)
・日本専売公社塩業部編『塩業整備報告 第1巻』(日本専売公社、1966年)

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「塩業資料」に関するお問合せは下記の所までお願いします。
  ☆香川大学経済研究所
      塩業資料についてのホームページ
  ☆香川大学経済学部 山本裕研究室



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