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高松塩業組合

東讃塩業協同組合から昭和27年(1952)4月に屋島塩業協同組合と高松塩業協同組合の二つが分離したことは、先に記した通りである。この高松塩業協同組合は、昭和27年4月に設立総会が開かれ、定款・出資金・取引銀行などが取り決められ正式に発足した。

高松塩業協同組合を構成した塩浜名は、新浜・古浜・高松浜・宮脇浜・弦打浜・香西浜であり、香西には真空式製塩工場が建設され、昭和28年に試運転が行なわれ、火入れ式が行なわれている。

また、昭和29年(1954)2月10日に、塩業組合法施行により、高松塩業組合に改組した。またこの時、小豆島塩業協同組合を吸収合併している。この時の、高松塩業組合の組合員は77名、塩田面積は、おおよそ100町歩強であった。

昭和29年9月には台風12号・15号が襲来し、著しい被害を蒙った。組合内の塩浜でも、特に宮脇浜と土庄町大木戸浜は堤防が決壊し冠水したのである。この時、専売公社などから補助金と借入金を受けることになるが、これを契機として、入浜塩田を流下式塩田へと転換する。この後、流下式塩田への転換工事は漸次行なわれ、完成を見るのは昭和33年(1958)8月のことであった。

その後、昭和35年3月10日に塩業整備臨時措置法に基づき、真空式工場を廃止することになり、煎熬作業は日本化学塩業株式会社で行なうこととなった。その後、昭和47年(1972)3月31日、イオン交換膜法の実施にともない、第四次塩業整備が行なわれた。この結果、高松塩業組合は解散することになったのである。

略年表

1952年4月高松塩業協同組合が設立
1954年2月塩業組合法により高松塩業組合(小豆島塩業協同組合が吸収合併)に改組
1954年~1958年流下式転換工事
1960年3月塩業整備臨時措置法により、煎熬は日本化学塩業株式会社で実施
1972年3月第四次塩業整備により高松塩業組合解散

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