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教員&研究室紹介27(西成典久研究室 専門分野:まちづくり観光論、景観論)

2017年1月17日

経済学部教員及び研究室を順次紹介しています。
第27回は西成典久研究室の紹介です。
  ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

教員からの研究紹介:西成 典久(地域社会システム学科)

まちづくり・デザイン研究室
 私のゼミでは、まちづくりの現場で起こっている様々な社会問題を「デザイン」のチカラで解決に導くことを狙いとした研究・実践に取り組んでいます。ここで「デザイン」と言っても、絵を描いたり、モノをつくる行為のみを指して「デザイン」と呼んでいるのではなく、問題解決に向けて想いを具体化させていく行為そのものを「デザイン」と呼んでいます。
 よりわかりやすく言えば、「モノづくりのデザイン」に対して、「コトおこしのデザイン」とも言えます。

コミュニティデザイン
 例えば、「コトおこしのデザイン」をテーマとして、県内各所で「コミュニティデザインプロジェクト」を実施しています。これまでに、観音寺市の五郷地区別ウィンドウで開く(2010-2012年度)や、三豊市の積地区別ウィンドウで開く(2013-2015年度)にてコミュニティの主体づくりに取り組みました。
 まちづくりや地域活性化において、自分自身が主体となって何かしらの活動を実践することは極めて重要ではありますが、自分以外の想いを持った人たちと一緒になって活動できる、いわば「つながる場」をつくっていくことはもっと重要なことだと考えています。
 五郷地区では、こうした「つながる場」をつくることで、五郷里づくりの会別ウィンドウで開くが結成され、最近では水車を復活させたり、耕作放棄地にこんにゃく芋や蕎麦を植えたりと、新たな活動や魅力づくりが芽を出してきています。
 まちづくりでは、自分達だけで完結する「コトおこし」だけでなく、自分達以外の人たちが継続して出来事をおこしていける状況を意識的につくっていくことが求められています。「状況をデザインする」「出来事をデザインする」といえばやや不遜な言い方かもしれませんが、「人と人がつながる場をつくる」ことで、確かに地域や人は変わっていきます。

学生プロジェクト
 また、私にとって重要な取り組みである「学生プロジェクト」も「コトおこしのデザイン」の一環です。
 これまでに、なえどこ別ウィンドウで開くまたたび別ウィンドウで開くTERASU別ウィンドウで開くが自律的な学生プロジェクトとして産声をあげ、現在もその取り組みが続いています。
 また、最近(2015年度)では、高松観光の課題解決に向けて屋島山上ちょうちんカフェ別ウィンドウで開く(高松市との連携プロジェクト)を始めました。

 コトを起こすためには、抽象的な議論にとどまらず、現場で考え、活動のコンセプトを立案し、チームをマネジメントしていく、いわば具現化させていくチカラが求められます。
 西成ゼミでは、こうした具現化させていく一連の活動のなかでも、特に活動の狙いやコンセプトをカタチで示せる能力が大事だと考えております。そのためには、問題に対する深い理解、思考のための整理、解決に向けた創造力が求められ、これらをひっくるめて「デザイン」し、最終的には「1枚の紙」や「言葉」「写真」といったアウトプット、あるいは、「SNS」や「活動そのもの」を通じて社会に示していきます。
 社会が多様化・混迷化するなかで、「地域活力の低下」という問題は個別的な原因で生じているのではなく、様々な分野の原因が連関して生じている総合的な問題です。個別的な問題解決に終始せず、総合的な問題解決を目指し、多くの人に共感されるビジョンを描ける能力、いわば「デザイン的教養」を高めることが、地域の活性化においてとても重要だと感じています。
 こうした活動に興味のある高校生や大学生は、ぜひ学生達の活動に足を運んでみてください。


学生からのゼミ紹介:大栗千春 さん & 吉田葵 さん(4年生)

 私たちは、まちづくりについて日々学んでいます。「楽しい中にも気づきがある」そんなゼミです。ワークショップやファシリテーションなど、より実践的なことを学べるのもこのゼミの特徴です。
 前半はまちづくりに関する知識を得るため、本を読み進め、読んで得られたこと考えたことを毎回のゼミで、様々な方法を用いて討論し合いました。後半は、関心のある分野が近しい人同士でユニットを組み、それぞれのアプローチでまちづくりについて考えました。一人で考えたことも周りと共有することで、新たな発見や刺激を得ています。
 ゼミというと一人で学びを進めるものだと思いがちですが、西成ゼミでは、先生のユーモア溢れるトークと和気あいあいとしたゼミ生の雰囲気の中、伸び伸びと学び合っています。

学生からのゼミ紹介:石川めぐみ さん(3年生)

 西成ゼミは地域に出ていって活動する機会が多いゼミだと思います。3年前期、私たちは主に、屋島山上ちょうちんカフェという期間限定の学生カフェの運営・営業を行いました。準備から営業に至るまで、カフェで飾る提灯作り、カフェ内装、広報活動、メニュー開発、チームマネジメントなど、様々なことを学生主体で行いました。お客様やご協力いただいた地域の方々と触れ合う中で、何もないところから自分たちの力で1つのことを立ち上げる難しさ、みんなの力が1つになり成し遂げることができたという感動、その地域が抱える本当の課題とは何かを考え、それを私たちなりの方法で解決するということ...。メンバー一人一人が多くのことを考えたと思います。
 忙しくゼミ活動をする中で、支え合いながら共に頑張ってきた大好きな仲間たちと出会えたこと、私にとって何よりこのゼミに入ってよかったと思う理由です。
 また、地域の魅力や課題は、やはりそこに足を踏み入れて肌で感じてみなければわからないということも学びました。そこで出会う人や想いに触れ、その地域の歩んできた歴史や背景を踏まえなければ、今の地域を理解できないことを知りました。
 頑張る時は全力で頑張って、楽しむ時は全力で楽しむ、このゼミを選んで本当に良かったと思います。

     ゼミにてワークショップ演習               ゼミにて初夏合宿in直島


     屋島山上ちょうちんカフェにて              古地図を片手にまちあるき


      積地区ワークショップにて              卒業アルバム撮影にて全員集合




  ☆☆☆ これまでに紹介した研究室 ☆☆☆   No.1 原直行研究室    No.2 天谷研一研究室
                         No.3 古川尚幸研究室   No.4 髙橋明郎研究室
                         No.5 岡田徹太郎研究室  No.6 青木宏之研究室
                         No.7 水野康一研究室   No.8 大野拓行研究室
                         No.9 向渝研究室     No.10 大賀睦夫研究室
                         No.11 加藤美穂子研究室  No.12 宮脇秀貴研究室
                         No.13 金徳謙研究室    No.14 姚峰研究室
                         No.15 朴恩芝研究室    No.16 宮島美花研究室
                         No.17 宮﨑浩一研究室   No.18 大杉奉代研究室
                         No.19 園部裕子研究室   No.20 井上貴照研究室
                         No.21 金澤忠信研究室   No.22 柴田明研究室
                         No.23 横山佳充研究室   No.24 久松博之研究室
                         No.25 RANADE,Ravindra R.研究室
                         No.26 松岡久美研究室
 



カテゴリー:教員&研究室紹介

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